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食べ物への執着、噛む、唸る、吠える、ケージで暴れる、他。


最初に一番、書いておきたいことから…

今もしカウンセリングやメールセッションを申し込むか迷っている方がいたら、申し込んで欲しい、ということです。

少なくとも事務所にお問い合わせをしてみてください。


色々な事情や都合、ある程度整えなければいけないことはあると思います。 私達もゼロではありませんでした。

でも何かあったらその時はその時、どうにかする、と思って 比較的短期間でえいっと決めました。


メールセッションを終え、他の犬たち、そして飼い主さんたちも楽になって欲しいな、一緒に過ごす時間をもっと楽しめるようになって欲しいな、と思うのです。


とても濃い2週間もしくはそれ以上、後悔はないと思いますし、 セッション申込後から開始まで、事務所の方がとても分かりやすく、 フレンドリーかつスムーズにサポートしてくださいます。

ますみさん、青海さん、本当にどうもありがとうございました。

私達はイギリスに住んでいるのですが、 同じくこちらに在住で迷っている方がいたら、 そしてもしまだご存知なければ、 イギリスの犬に対する考え方が他の国々と比べ如何に違っているのか、 調べることもおすすめします。

私達はセッション開始直後に、あれ?これイギリスだから??と思うことが幾つかあり、ますみさんに「今頃気付いたんですか…?」と言われる始末 (ブログは古い順から読んでいるので、イギリスでのオフリードに関するエントリーを読んだのはセッションが終わってからのことでした)…。

先に違いを分かっているかそうでないかで随分違うと思います。


真夏のポルトガルで一匹彷徨っているところを保護され、 その後一度譲渡されたものの数週間で戻ってきたという、 当時7、8ヶ月アルフィーを2020年10月に迎え入れて一年以上が経ち、 到着直後から噛む、噛みついて離さない、食べ物への興奮・執着、散歩中に異物を食べる、散歩からの帰り道に私もしくは旦那(以下S)に飛びかかり、 とにかく噛んで噛んで噛みまくるなど多くの困る行動が多数ありました。


すぐにリード数本、コート三着、トップスの多くがごみ箱行きとなり、 体中青あざ・傷だらけになり「ジャーマンシェパードドッグのクロスでとっても良い子で目立った問題は無い」、と聞いていた私達にはあまりにも強烈なスタートでした (後にベルジャンシェパードドッグ ターヴュレンのクロスと判明)。


すぐにこれはとても自分たちの手に負えないと思い、 ビヘイビアリストにセッションを頼みました。

コロナの関係でその数ヶ月後、別のビヘイビアリストにお願いすることに。 それぞれから教えてもらったことで散歩中の噛みつきなど改善されたこともありましたが、しっくり感のようなものはなく、

2021年4月くらいから就寝時にクレートに入ると大暴れをするようになり( 噛みつこうとする、激しく吠える、クレートが動くくらい強く飛びかかろうとする)、

また食事時の興奮・攻撃性、嫌なことや興奮すると 噛んでくることなどはなかなか良くなりませんでした。


まだ若いし、特に保護犬は落ち着くまでに時間がかかるからと色々な人に言われ、 一体それがどのくらいなのか時間の感覚も良く分からず、 何故改善できないのか常に悩んでいました。

以前、私もSも餌やりでまずまず酷い怪我をしているので餌の時間のストレス、 激しく吠えられたり襲われそうになってから一日を終えるストレスは強くなる一方でした。

プラス、この就寝時の暴れは徐々に悪化…。 やっと自分達も寝たら寝たでアルフィー関係の悪夢を見て、 変な疲労感とともにまた一日が始まるという悪循環。


つい数ヶ月前ひょんなことから、ますみさんの存在を知り、これだ!と思い、 ブログを最初から読み始め、メルマガを購入し、 ドッグマニュアルを読む中、Zoomでのカウンセリングをお願いしました。

日本語を話さないイギリス人のSにも分かるよう、 英語も混じえて予定時間を大幅に超えて多くのことを分かりやすく、 実践的に、面白く、動画も使って説明してくださり、 その後、就寝時のクレートでの大暴れは10日くらいでほぼ無くなりました。 それでも十分に短期間なのですが、私達がもっと上手くこつを掴んでいれば 、更に短い期間で解決していたと思います。


メールセッションを始める頃にはかなり大人しくクレートに入っているようになっていました。時々静か〜に唸ることがあり、 これはますみさんの「あぁ、じゃあ今夜はこれやってみて」、 というアドバイスでメールセッション二日目から無くなりました。

今でも稀に唸ったりすることがありますが、 すぐにやめさせることができ、ぱっぱとカバーを掛けておしまいです。

Zoomでのカウンセリング後、餌やりがなかなか上手くできず、 正しくできているかも分からず、

また他にも耳掃除などをされると噛む・スナッピングするなど、 色々な場面で歯を使う子で、また散歩中に落ち着きがない、 他の犬を見ると起こす行動(遊びたい一心のこともあれば、 飛びかかろうとしたり、自分よりかなり大きな犬を見ると激しく吠えたり)、 近所の子供達が数人で遊んでいて近づいてくると吠えたり、 などあったので、メールセッションに申し込むことにしました。

青海さんが迅速にサポートしてくださり、 あっという間にスタート日が決まりました。 週末でもご返信くださったこともあり、大変感謝しています。


朝起きてすぐますみさんからのメールを読み、 朝の日課前に必要なことをSにまずは口頭で訳し、 教えてもらったことや前日上手くできなかったことに気を付けながら実践、 その様子を撮り、仕事が終わった後、夕方メールを翻訳ツールに通し、 訳を変えるべきところは変え、それを帰宅したSが読み、 前日送った動画を観なおし、一緒に内容を確認、動画をもう少し撮り、 返事を書く、という日々が始まりました。容易なことではありませんでしたが、 一日にめりはりがついて良いことだと思い、 ひーひー言いながらも楽しんでいる自分がいました。


無理をしないよう、休みが必要な時はいつでも言ってくださいね、 と言うますみさんの言葉に甘えて、どうしても返事が間に合わないことがあり、 一日休ませてもらったこともあります。

本当はちょこちょこそういう日がありましたが、ついつい続けました  笑当然ですが、やりたくてやっていることだから。

でも最大限に学んで実践してものにするには、 少しペースを落とした方が良かったかもしれません。


やめて欲しい行動にばかり目が向き、 保護犬だからとか、ターヴュレンだから、大型犬だから、などと勝手に理由付けをし、メールセッションを申し込んだ時はとにかく問題を「治したい」という 気持ちしかありませんでした。


アルフィーをアルフィーという犬としてきちんと見て理解できていませんでした。 治す、という考え自体が間違っていたことが今は良く分かります。

ますみさんから最初に言われたことは、 私達が散歩中「意識の切り替えが無い、全然指示を出していない」、 ということでした。


またNoが無い。そして、アルフィーはいい子ですよ、と。

我が強く、賢く、人(=私達)を見下した感はあるにせよ、いい子。 そう言われてへなへな、となりました。私達がずっと見当違いなことばかりして、 何が正解で何が不正解かを明確に伝えず、 様々な状況がアルフィーにとってはどうなのかしっかり考えず、 コミュニケーションができていませんでした。

できていないから犬に判断を委ねることばかりの飼い方で、トリート無しでは何もしない。


ビヘイビアリスト達に教わり、良かれと思って長い間やっていた幾つものことが完全に逆効果、もしくは問題を助長するということも発覚しました。

利点が多く行動も落ち着くから、ということで始めた生食、宝探し、 フォレジング、餌を食べる前の待ての時間、などなど。


自分で餌探しをして生き延びなければならず、食へのドライブの高いアルフィーにとって、理性を失う行為を毎日率先してさせていたのです。

真の意味で従う、諦める、私達のものだと認識させる、奪われるのではなく貰える、 といったことをコミュニケートし実践することは簡単ではなかったですが、 ますみさんのぶれのない教え、何かが上手くできた時には気持ちよく褒めてくれ、 一緒に喜んでくれることで変化が起こり始めました。


突然おきる変化や気付けばやらなくなっていたこともあれば、 少しずつの積み重ねで見違えるように変化したこともあります。

あ、時間だ、また食いかかってくるのかな…としか思えなかった餌やりも 今ではストレスフリーです。

ますみさんに「普通の犬の食い方になりましたね〜!」 と言われた時、普通ということがこんなに嬉しいことはない、と返事をしました。 No!をちゃんと感じたアルフィーの様子を観て、 「ごめんなさい、ちゃんと言えるようになりましたや〜ん!」と言われた時も、 やったーーー!と思いました。


多くの方がおっしゃっていることですが、ますみさんの言葉、文章、例えは分かりやすく、すっと入ってきます。

分かった気になっていただけの私達、 本当はどういう意味なのかと後日気付くことも何回もありましたが…。

そしてとっても面白いです!Sも訳したメールを読みながらげらげら笑い、 毎日メールをとても楽しみにしていました。


意識が変わっていないってどういうことだろう?とか、教えてもらったようにできないことも多かったですし、進んだはずがまた後退したり、声がハッピーボイスになっていたり、疲れていてそもそものエネルギーレベルがアルフィーよりかなり低く弱いという、どうしようもない日もありました。


はぁ、またかよ…と思われる日もあったと思うのですが(もしくは、またかよイギリス 笑)、ますみさんは辛抱強く、噛み砕いて、 別の動画も添えて教えてくれました。こういう状況だからアルフィーはこういう心理になっている、と。


そもそも私達がベルジャンシェパードドッグに打ち勝つ エネルギーや強さを常に持っているかと言うと、ミスマッチです。

私もSも状況によってはドミナントになることもあるけれど、 基本的にニュートラル、時にサブミッシブ、です。

体を動かすことはふたりとも大好きですが、 同時に面倒くさがりでインドア派でもあるし、 何より、どこがどうなってシェパード犬の譲渡にオーケーが出たのか分からない (多分、本当に行き先が無かったから…だと思います)くらい、 飼い主としての経験もない。


メールセッション中、ますみさんが発する言葉や表現にはっとすることが多くありました。

その一つが「人間はいつも犬に片思い」。何だかんだ言って、これなんだと思います。

来たその日から激しくがうがうされ、Sに至っては半年前くらいまでは「もう無理!」と何度か言ったこともありました。 それでも諦めるわけにはいかない、という気持ちできました。


そんな、へらっと、ぽやっとして、覇気が無いくせに、 何が何でもどうにかしたいという犬の飼い主として必要なことが備わっていない私達からインナードミナンスを引っ張り出し、叩き直し、活用するよう教えてくれたのがますみさんです。


アルフィーのことはもちろんなのですが、それ以外にも多くのことに気付き、 考えるきっかけをますみさんは沢山くれました。

それが自分の中で少しずつ繋がっていく感覚がずっとあり、今も続いています。そしていろいろな会話を続けるうちに、これがおそらく一番重要なのですが、冷静に、客観的に、的確な判断をするように頭が変わっていきました。柔軟性も持ちながら。


イギリスでは犬のオフリードは当たり前です。


公園やビーチ、森林などは80〜90%オフリード、歩道ですらオフリードの犬を日常的に見かけます。最初に書いたように、メールセッションを始めて薄々気付いたのが、アメリカはどうやら違うらしいということ。日本もオフリードはしませんが、いつの間にか人生の半分以上をこちらですごしている私の頭は鈍っていてイギリスが例外である、と考えることすら無かったのです。いつの間にか井の中の蛙になっていました。外に出るまで客観的に日本を見ることが無かったように、今ではイギリスのことが見えなくなっていました。


イギリスの犬の飼い方・権利は独特で自由の意味が他の国々と全く異なります。


多くのカフェやパブで犬同伴可能(もちろんそれぞれのルール有)なので日本のようなドッグカフェやドッグランはありません。我が家の近辺ではあれば公共施設のドッグランは無料、有料のドッグランはビジネスであり貸し切り専用です。言わば公園やビーチが巨大なる囲いの無いドッグランなので、通常のドッグランの必要性が無い。


公園などの「普通の場所」で何らかの理由でオフリードができない犬のため貸し切り専用はあります。


逆に言うと、公共の場でロングリードやリトラクタブルリードを付けて散歩をしていると、もっと自由にさせないと、とか、あの犬はリコールができないんだ、と「何かしら問題のある犬」と思われることが多い国です。


このような環境で、私達が自然とアルフィーとこれをしたい、あれをしたい、と思っていたことはここでは別段変わったことではありません。でも、これらが果たしてアルフィーにとって安全なのか、楽しいのか、はっちゃける・興奮するだけの場なのか、こういうことをやるならやるで私達は必要に応じて、それをきちんとハンドルできるのか。


私はいつも、想像ができない人間ほど怖いものはない、と考えていたのですが、いつの間にか自分がその一人になっていました。そして想像ができないということは危機感が少ないということにも繋がります。


セッションが終わった時、「出戻りセッションにならないように頑張ります!」と、ちょっと強がって、気張って言った私へのますみさんの返事は「行き詰まったらカウンセリングなどいつでもまた受けてください、ため込んだら犬が一番かわいそうだから!」でした。お見通しなんです、全部。


これを読んだ時に、ふーっと肩の力が抜けたと思います。

こう言ってもらえたから、ますみロス、私達は無いです!いや、終わった直後はちょっとあったかも…。


でも、メールもいつでも読み返せるし(こうできることは本当に重要です)、読み返すごとに感じることは違ったり、メルマガももっと購読できるし、ブログに至っては先日楽天ブログに辿り着いたのでまだ相当あるし、壁にぶつかったら再度お願いできる。変な言い方かもしれませんが、ますみさんは手をのばせば届くところにいるというか。散歩しながら、家の中で、庭などで、これはくる怪しい!とかなんじゃこりゃ?と思うことがあったら、いらない行動をさせないようにすぐに何かしらの対応をしている自分達がいます。


もちろん常に100%一発で成功というわけではなく、できない時もあります。でも、そのような時やどうすればいいか分からない時はとっさに「ますみさんなら何て言うだろう?」とかセッションで教えていただいたことなど色々なことを引っ張ってきて組み立てて考えます。


もっと早くにますみさんのことを知っていたら!、 とSと話すことがあります。

もちろん叶わないことなのですが、 もし最初にヘルプを求めたプロフェッショナルがますみさんだったらこの一年と少し、かなり違ったはずだと確信しています。

アルフィーを飼うのはもう無理、と何度か言ったこともあるS。

最近ではアルフィーのことがどんどん好きになってきているみたいです。

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